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チョコ停の原因と対策

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目次

設備が何らかのトラブルによって短時間停止する「チョコ停」。わずかな停止時間であっても、生産に大きな悪影響を及ぼす現象です。ここでは、チョコ停が発生する原因や工場への影響に加え、対策のポイントを解説します。

記事監修:第一実業
取締役 常務執行役員CSO 上野 雅敏さん
取締役
常務執行役員CSO
上野 雅敏さん
取締役 常務執行役員CSO 上野 雅敏さん
取締役
常務執行役員CSO
上野 雅敏さん
75年以上の知見から、
現場課題に沿った
設備保全DXを提案

総合機械商社の第一実業は、プラント・製造業分野で75年以上にわたり現場の設備導入と運用を支援してきました。
石油・化学・製紙など重厚長大産業の設備を扱い続けてきたノウハウを基盤に、メーカー中立の立場から各種産業へ保全DXや予知保全など新しい取り組みを提案。理想論ではなく、現場に根ざしたリアルなDX提案を実現します。

※参照元:第一実業公式HP(https://www.djk.co.jp/company/history/)2025年9月末時点

チョコ停とは

チョコ停は、製造現場において設備が短時間停止してしまう現象を指します。「チョコっと停止」の略語で、通常なら短期間で解消されます。なお、長期間にわたって設備が停止する現象は「ドカ停(ドカッと停止)」と呼ばれています。

チョコ停に明確な定義や基準はないものの、ほとんどの場合、不具合発生から復旧までは数分程度で済みます。そのため見過ごされるケースが多く、何度か発生してから不具合が見つかる場合もあります。ただし、短時間とはいえ生産に影響を及ぼすため、原因や頻度の可視化と入念な対策が求められます。

チョコ停が起きる原因

チョコ停が発生する原因は多岐にわたります。

メンテナンス不良

特に多い原因は設備のメンテナンス不良です。部品やフィルターの清掃が不十分だと、設備の性能が低下するおそれがあります。誤作動も起こりやすくなり、チョコ停が発生するリスクが高まります。

点検ミス・漏れなどの人為的ミス

設備の点検ミスや点検漏れもチョコ停を起こす原因の一つです。万が一点検ミス・漏れによって異常が見過ごされると、設備で不具合が起きるリスクが高まります。人為的ミスを防ぐためには、保全方法の改善・見直しが必要です。

前工程での不備

前工程での不備もチョコ停を招きます。例えば、加工に不備があったり、生産ラインに不良品が混ざっていたりすると、設備が停止する可能性があります。

チョコ停が工場に与える影響

チョコ停は一見すると短時間の停止にすぎないように思えますが、積み重なると工場全体に深刻な影響を及ぼします。

製品の品質低下

頻発するチョコ停は生産条件を不安定にし、規格ギリギリの製品やばらつきの多い製品を増やします

製品の品質低下は顧客の信頼低下につながり、クレームや顧客離れを招くリスクが潜んでいます。

工場の稼働率低下

チョコ停は工場の稼働率低下も招きます。設備の停止は数秒〜数分程度で終わりますが、積み重なると工場全体の稼働率に大きく影響します。工場の稼働率が低下すると、コストの増加や品質の低下に繋がることがあります。

設備停止による機会損失

機会損失にも注意が必要です。チョコ停が起こると、一時的に製品製造や生産ラインが停止してしまいます。生産効率が低下するため、製造数の減少による機会損失が生じます。

納期の遅延

チョコ停が繰り返し発生した場合、工場の稼働率低下による納期の遅延が生じるおそれがあります。納期遅延は売上に影響するだけでなく、自社の信用低下に繋がると言えるでしょう。繰り返されれば取引停止や受注減といった経営リスクにも発展します。

チョコ停への対策

チョコ停を防ぐために、以下で挙げる対策を取り入れましょう。

発生頻度と原因を可視化する

最初に取り掛かるべきは発生頻度と原因の可視化です。ワークシートを用意し、原因別に発生時間や頻度、停止時間を記録していきましょう。原因が判明すれば、適切なメンテナンスや修理が可能になります。原因が複数ある場合、優先度を付けて対応していきます。

予兆保全(予知保全)を取り入れる

予兆保全の導入も検討の予知があります。予兆保全は、センサーやAI、IoT機器を使い、異常や予兆を事前検知する保全の考え方です。異常を検知した際には、設備の点検やメンテナンスを行います。

予兆保全を取り入れると、異常の早期発見と適切なタイミングでのメンテナンスが可能になります。設備の安定性を高め、チョコ停の発生リスクを抑えられます。

こまめに清掃する

設備のこまめな清掃も心がけましょう。チョコ停はメンテナンス不良によって起きることが多く、清掃などにより発生リスクを抑えられます。設備使用後の日常清掃はもちろん、定期的な分解清掃も行いましょう

チョコ停対策は段階的に、
現場に定着させることが重要
取締役 常務執行役員CSO 上野 雅敏さん
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上野 雅敏さん
取締役 常務執行役員CSO 上野 雅敏さん
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常務執行役員CSO
上野 雅敏さん
記事監修:第一実業

チョコ停は短時間の停止であっても積み重なると大きな損失につながるため、まずは発生頻度と原因の見える化が出発点です。ポイントは、すべての停止を一律に扱うのではなく、生産や品質に直結する停止から優先度を付けて改善に取り組むことです。

第一実業では、メーカー中立の立場で複数技術を比較し、現場に合った対策の進め方を支援しています。

経産省資料から見る
チョコ停対策事例

経済産業省が公開している資料から、チョコ停対策を講じた企業の事例を紹介します。

作業員の気付きをAIで代替

関西電力は、設備異常の感知・気付きを作業員の経験に頼っていました。しかし、巡回時間の増加や作業の属人化などの問題が発生。改善のために、作業員の「気付き」をAIが代替する仕組みを構築しました。

センサーを搭載した巡回点検ロボットを活用することで、巡回時間の短縮や業務品質の安定化といった改善が進みました。加えて、事故リスクの低減や設備異常の早期発見など、今後の波及効果も期待されています。

チョコ停が起きないように
入念な対策を

チョコ停による設備の停止時間は数秒〜数分とわずかですが、頻発すると多方面に影響が及びます。発生頻度の可視化と原因の特定を進め、点検やメンテナンスなどの対策を講じましょう。

異常を事前に検知する予兆保全の導入も検討が必要です。こまめな清掃も行い、設備のコンディション維持に努めましょう。

当サイトでは、設備保全のDX化を検討している方に向け、導入効果や進め方、活用例などをまとめています。設備保全DXの入門書として、ぜひお役立てください。